施工方法 ケーソンの製作 | |||
本工事の施工に関しては設計図書に基づき監督員の指示に従い、安全かつ入念な施工を心掛けます。 また、関係官庁及び関連業者との打ち合わせを密にして円滑な工事運営を行い、全工事にわたって 無事故、無災害を達成するよう全力を挙げて工事に取り組み、工期内での完成に努めます。 尚、仕様書に記載無き事項に疑義が生じた場合は、監督職員と協議して決定します。 |
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1施工フロー図 | |||
2 底 面 工 | ||||
(1) 底 版 墨 出 し ケーソンを製作する位置は、函台を清掃後に、トランシット及びスチールテープを使用して行います。 各辺長及び対角長を確認し、ケーソン製作位置を決定した後墨出しを行います。 (2) 製作面上の不陸確認 ケーソン製作位置の不陸状況をレベルで確認し、不陸部分は空練りモルタルにて調整します。 |
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(1) 底 版 墨 出 し ケーソンを製作する位置は、函台を清掃後に、 トランシット及びスチールテープを使用して行います。 各辺長及び対角長を確認し、 ケーソン製作位置を決定した後墨出しを行います。 (2) 製作面上の不陸確認 ケーソン製作位置の不陸状況をレベルで確認し、 不陸部分は空練りモルタルにて調整します。 (3) アスファルトルーフィング敷設(C区用) ケーソン位置出し完了後、ケーソン進水・浮上時に底面 との縁切れを良くする為、伸縮が少なく耐久性があるア スファルトルーフィング(22kg/巻)を敷設します 。 アスファルトルーフィング敷設前に、ビニールシート及 び路盤紙を敷設します。 敷設したアスファルトルーフィングは、風等で飛散しな いようラップ部を粘着テープで止め、重しとして底版鉄 筋組立用スペーサブロックを置きます。 尚、アスファルトルーフィングのラップ長は横断方向 10cm以上、縦断方向約30cm確保できるように注意 して施工します。 (4) 摩擦増大用マット敷設(?-1区隅角部用) 使用する摩擦増大用マット(2.0m?1.0m?0.03m)は 事前に敷設方法及び試験成績表を提出し、承諾を得ます。 ケーソン位置出し完了後、人力にてマット敷設図の 割付に従い、摩擦増大用マットを敷設します。 |
函体位置図 | ||||
3足場工 | ||||||
(1) 外 周 足 場の組み立て 外周足場は設置時の転落防止措置として手摺り先行鋼製枠組足場を使用し、各ロット作業時の昇降用 及び作業足場としてケーソンの打設高さに合わせて順次組立を行っていきます。 転落落下物防止措置として足場外周にはメッシュシートを取り付けます。 又、入札前VEとして提案しました事項として、足場外周につま先板( ア ル ミ製又は木製)を設置し、 躯体と足場の隙間には枠組足場用ブラケットに足場板又は転落防止ネットを各段毎に設置して開口部 養生を行います。 |
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(2) 内 足 場 1) 型枠上段内足場 底版コンクリート打設時の足場は、内型枠内部に角鋼管を設置し鋼製足場板を敷き並べます。 外周足場として、枠組足場及びブラケット足場を設置します。2段目以降の型枠スライド部は、 内型枠天端に鋼製平面足場を設置し型枠内部への出入りは平面足場に設置した開閉蓋からアルミ梯子 を使用して行います。 2) 型枠中段 ・下段内足場 内型枠内部の中段足場は、型枠縦ばたを使用してブラケット式足場を設置します。 下段足場は、各鋼管に鋼製足場板を敷き並べた構造とし内型枠下部に設置します。 |
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4鉄筋工 | ||||
(1)鉄 筋 搬 入 鉄筋荷卸しについてはジブクレーン及びトラッククレーンを使用し、鉄筋加工ヤードに径別長さ別に 仮置きし荷卸完了後、納入伝票と搬入鉄筋と照合を行います。 尚、資材の運搬については過積載のないよう十分注意します。 (2)鉄筋の保管 鉄筋の保管は径別・長さ別に区分けして台木上にのせブルーシート等で覆い、 雨・風等から保護します。 (3)鉄筋加工 鉄筋の加工は設計図書に基づき、材質を害さない方法(常温切断、曲げ)で加工し、 組立前には鉄筋の表面に付着した油・泥・その他鉄筋とコンクリートの付着を低下させる恐れのある ものは除去します。 (4)鉄筋組立 鉄筋組立は設計図書に基づき正しい位置に配置し、コンクリート打設時に移動・ズレが生じないよう 焼きなまし鉄線(0.8?以上)で結束固定します。鉄筋と型枠の間隔については スペーサーブロックを使用し、所定の被り厚を確保します。 使用するスペーサーブロックは躯体コンクリートと同等以上の品質を有するモルタル又は コンクリート製のものとします。 |
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5型枠工 | ||||
(1)型枠大組 型枠は施工性及び経済性を考慮し鋼製型枠を使用します。 型枠の大組は資材ヤードでトラッククレーン及びジブクレーンを使用して組立を行います。 (2)型枠建込 型枠建込み前に型枠に変形・破損の無いことを確認し、建込みを開始します。 建込みはジブクレーンを使用し型枠を吊り込み、所定の位置に設置します。 1 段 目 1段目の外型枠は鉄筋組立前にジブクレーンにて吊込み、建込み完了後チェーン・パイプサポート等 で固定します。鉄筋組立完了後、内型枠をジブクレーンにて設置します。内型枠は浮型枠となるため 受台を使用しコンクリート打設時の型枠の浮き上がりを防止するため受台と番線等で固定します。 2〜5段目 2段目の型枠は鉄筋組立完了後、マス組された内型枠を下段コンクリートに取り付けた アジャストベースに設置します。次に大組された外型枠を建込み、側壁・隔壁のセパレーターを取付 て型枠の固定をします。 3段目、4段目(ll-1区用は3と5段目)の型枠建込は、下段型枠脱型 → 上段型枠組立 (スライド方式)の順序で作業を繰返し行います。 5 ・6 段 目(C区用) 傾斜部は専用足場を架設後に傾斜部型枠を建て込み、下段コンクリートに取り付けた受台より支保工 にて型枠を保持します。なお、傾斜部以外は、前項2)と同様に型枠組立を行います。 |
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傾斜部内型枠 | 傾斜部外型枠 | |||||||
(3)型枠取外し 各段の型枠組立完了後、順次コンクリートを打設し、所定の養生期間後に型枠脱型を行います。 現場条件と同様な状態で養生した供試体の圧縮強度を測定し、 脱枠可能強度を 確認後に承諾を得て脱枠を行います。 入札前VEの提案事項として下記要領にて内型枠取外し作業を行います。 内型枠脱枠時は内型枠上部にストッパーを取付け、 下部のセパレーター及び受台の取外しを行います。 また、次段の型枠受台取付時は下段のコンクリート上に角パイプを設置し、 内型枠を仮置きした状態で行います。 上記作業により、内型枠に作業員が搭乗した状態でのクレーン作業を防止します。 |
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6コンクリート工 | ||||||||||
(1)打設準備 コンクリート打設準備として、打設前日までにバイブレーター ・発電機及びその他資機材は、 作業場所に配置しておきます。 コンクリート打設当日は、コンクリートポンプ車(90〜110m3)を1段目は2台、 2〜6段目を1台にて打設します。 (2)コンクリート打設 コンクリート運搬はアジテータ車を使用してJIS工場プラントから作業場所のコンクリートポンプ 車に運搬し、コンクリートポンプ車により圧送して下記要領にて打設を行います。 |
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1 2段目以降はコンクリート打設前に、 既設打継面を清掃し散水を行います。 2 打設にはコンクリートポンプ車 (90〜110m3/h)を使用し、型枠にか かる側圧が均等になるように打設高さに 十分注意します。 コンクリートの打設1層の立ち上がり高 さは、50〜60cm程度を目安として打設 を行います。 3 コンクリートの運搬及び打込みは、練混 ぜから打設までの時間を2.0時間以内を 確保するため、現場状況にあわせて出荷 時間の調整を常に行います。 |
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ポンプ車2台で打設 | ||||||||||
4 コンクリートの締固めは高周波バイブレーター(φ40〜60mm)を使用し、 鉛直に一様な 間隔で行い締固め過ぎによる材料分離に充分注意します。 1〜5(4)段目の天端は、打設天端を水平に均しタンピングを行いコテにより仕上げます。 6(5)段目の天端及びフーチング面については金コテ仕上げとします。 |
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(3)コンクリート打継面処理 コンクリート打設後天端均しを行い、 ブリージングの状況を確認します。 その後、ワイヤーブラシ及び高圧洗浄機等で、 コンクリート表面のレイタスを取り除きます。 (4)コンクリートの打設順序 1底版コンクリート(1段目)打設順序 底版部(1段目)コンクリートの打設は、 コンクリートポンプ車2台で下図に示す 打設順序に従い4層で打設します。 2壁部コンクリート(2〜6段目)打設順序 壁部(2〜6段目)コンクリートの打設は、 コンクリートポンプ車1台で 4層〜5層に打設します。 |
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コンクリート打継面処理 | ||||||
(5)バラストコンクリート打設 バラストコンクリートの打設は、底版の出来形検査実施後に打設を行います。 各マス内側に予め打設高さのマーキングを行い、マーキングに合わせて打設量を管理します。 (6)コンクリート養生 コンクリート打設後、コンクリートの硬化に必要な温度及び湿度を保つように養生します。 養生は躯体に急激な温度変化や振動・衝撃・荷重を与えないように注意します。 施工時期が冬季となることから、コンクリート養生は給熱及び保温養生とします。 給熱方法は、ケーソン外周部足場上にジェットヒーターを1函に2基設置し、送風ダクトにより 全体に温風が行き渡るようにします。 ケーソン内部は各マス内に練炭を設置し内部の給熱を行います。 また、外型枠外周部をシートにより覆い保温します。型枠脱枠後は、外周部をシートで覆うことに より保温養生します。 養生中の温度管理は、ペン式自記温度計により管理します。 |
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コンクリート打設後は、凍結防止にシートで覆いジェットヒーターで保温養生しています。 | |||||