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施工方法3(海上地盤改良工施工方法) 
7海上地盤改良工施工方法

 7-1サンドコンパクション船の位置決め方法
   サンドコンパクション船の打設位置決めは、GPS測位システムを使用して行います。
このGPS測位システムは
リアルタイムキネマティック機能
(RTK)GPSを応用し、
船の位置・方位を高密度
(精度:2cm)に測定し、計画位置
との誤差量を船のブリッジ
モニターに表示します。
ブリッジ゙では、このモニター表示
に従い操船ウインチを
遠隔操作し、計画位置にサンドコ
ンパクション船を操船します。
尚、リアルタイムキネマティック
機能を使用する為、既設岸壁上に
仮基準点を設置し、そこへ陸上局
を据え付けます。
GPSシステム概要図
7-2改良材供給
7-3改良材供給フロー
7-4打設方法
  1:1日の作業開始前に、自動記録計チェックのため、GL計・水深計の零設定を行います。
    基準は水面を±0とします。
  2:GPSにより打設位置測量を行い、サンドコンパクション船を誘導します。
  3:水深測定を行い、地盤高を確認します。
  4:水深に応じたエアー圧気を行いながら、ケーシングパイプの貫入を行います。
夜間作業は今回ありませんが、船内には常時
12〜15人のスタッフが寝泊まりしています。
もちろんパチンコ等の外出は出来ません。
今回の工事では、大量の砂を投入し砂杭を作るた
め、現場海域に影響が無いか毎日調査しています。
(写真は当社のエース石丸さんです)
5:海底面に到着後バイブロを起振さ
  せ、移動バケットにて改良材を
  投入しながらケーシングパイプ゚
  を貫入します。その後、貫入中
  にケーシング先端部へ混入する
  シルトを、一度ケーシング゙を
  引抜く事により排出し、ケーシ
  ング先端まで改良材を充填し、
  所定深度まで貫入します。
  ※もし、何らかの原因により所
  定深度に達する前で貫入不能に
  なった場合は、施工中の実績図
  を監督職員に
  報告し協議します。
6:ケーシング内をエアーで圧気する
  ことにより改良材を排出しなが
  らケーシングパイプを引き抜
  き、規定量の改良材をケーシン
  グ先端より排出します。
  また、この時必要に応じてケー
  シングパイプに装備されている
  エアージェットを使用します。
7:排出した改良材量に見合うだけ
  ケーシングパイプを打ち戻し、
  拡径・締固めを行い、杭を造成
  します。
  また、打ち戻しの途中にて
  改良材の投入を行います。
8:6から7のサイクルを繰り返しな
  がら所定の天端まで杭を
  造成します。
9:所定の高さまで杭造成を行い、
  ケーシングパイプを引き抜き次の
  打設位置に船を移動します。
    以上の工程により、
    杭1本の打設が終了します。
砂面管理によるサンドコンパクションパイルの造成

サンドコンパクションパイル(φ1,960mm)
 打戻し方式工法による締固砂杭の造成は、
 仕様砂杭1mを造成するのに必要な砂排出長(SL)を
 ケーシングパイプの引抜きにより排出し、
 ケーシングパイプを1mまで打戻すことにより拡径します。
 ここで、φ1,960mmの砂杭1mの造成砂量管理を
 下記に記します。

 尚、今回砂面管理に使用するケーシングパイプの内径は
 φ 966mmです。

ケーシングパイプ内の砂排出長(SL)の算定
 φ 1,960mmの砂杭1mの砂量(V)は、
 規定使用砂量
(V) = 1.96×1.96×π÷4 (m3/m) ×変化率(Rv’:1.05)
 ≒ 3.168(m3/m)

ケーシーングパイプの引抜におけるケーシーングパイプ内砂排
出長(SL)は、下記の式となります。
V:砂杭1mの規定砂量(m3)
 Rv’:ケーシーングパイプより排出された砂を
    締め固めるのに生じる変化率 
 A:ケーシーングパイプ内断面積(m2)

 SL = V÷A
 = 3.168÷0.732
 ≒ 4.328m

従って、φ1,960mmの砂杭造成の場合ケーシーング
パイプ内砂排出長(SL)は4.4mとします。
置換率75%部
 □2.0m×2.0m配置の改良部の断面積Asは As=2.0×2.0=4.0m2

 サンドコンパクションパイル径を1.96mとした時のサンドコンパクションパイル断面積Aは
 A=1.96×1.96×π÷4=3.017m2
 よって置換率は A÷As=3.017÷4.0=0.754>0.75となり置換率75%を満足します。
 サンドコンパクションパイル1
As=42.0×18.0=756.0m2
A=1.96×1.96×π÷4×189(本)=570.2m2
置換率=570.2÷756.0=0.754>0.75

 サンドコンパクションパイル(2)
As=42.0×18.0=756.0m2
A=1.96×1.96×π÷4×189(本)=570.2m2
置換率=570.2÷756.0=0.754>0.75
置換率37.5%部
 置換率37.5%の杭配置は75%部の1/2の配置とする。
 □6.0m×4.0m配置の改良部断面積Asは As=6.0×4.0=24.0m2

  サンドコンパクションパイル径を1.96mとした時のサンドコンパクションパイル断面積Aは
  A=1.96×1.96×π÷4×3(本)=9.051m2
  よって置換率は A÷As=9.051÷24.0=0.377>0.375となり置換率37.5%を満足します。
 サンドコンパクションパイル(1)
As=42.0×8.0+42.0×24.0=1,344.0m2
A=1.96×1.96×π÷4×168(本)=506.8m2
置換率=506.8÷1,344.0=0.377>0.375

 サンドコンパクションパイル(2)
As=42.0×8.0+42.0×24.0=1,344.0m2
A=1.96×1.96×π÷4×168(本)=506.8m2
置換率=506.8÷1,344.0=0.377>0.375
8現地調査工
 1チェックボーリング地点の位置出し
   チェックボーリング位置は、監督職員の指示を得るものとします。
   チェックボーリング位置出しは、2つの基点にトランシットを据え、位置を決定します。

 2海上足場の設置
   まず、海上足場の設置に先立ち、保安部に海洋施設設置届けを提出します。
   鋼製櫓を起重機船で吊り上げ、調査地点へ回航します。すでに設けてある予定地点の旗竿を
   目標とするとともに、基点からの誘導によって正しい位置に櫓を設置します。
   尚、赤旗・標識灯モールス符号光U(毎5秒または10秒2閃光)を四隅に据え明示します。

 3櫓の標高確認
   櫓の標高は、櫓天端よりレッドにて水面からの高さを計測し、
   同時観測により検潮所の潮位を観測し、櫓の標高を決定します。
4ボーリング工
   調査ボーリングはロータリー式ボーリング機械を用いて掘削します。
   又、掘削口径は、φ66mm以上とします。調査ボーリングと平行して標準貫入試験を行います。
   掘進終了時には、監督職員の承諾を得ます。

 5現地試験
   1試験間隔は、1m毎(縦方向)で行います。
   2標準貫入試験値(N値)が平均15回以上であることを確認します。
   3貫入試験器により採取した試料は、土質・色調・混入物等を観察した後、
    指定の標本ビンに入れます。
   4現地試験の時期は監督職員の指示を得るものとします。

9後片付工
   施工終了後、作業船及び施工資材を速やかに撤去します。


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