ウエザーステーション活用についての報告
イメージアップ(高度技術、創意工夫)

飛根地区改良工事の現場では土を扱う工事のため、気象を的確に把握する必要がある事から、事務所屋根にウエザーステーション(簡易気象記録計)設置しました。
飛根工事事務所屋根に設置のウエザーステーションは、風向風速、雨量計、手前側が温度・湿度測定器が
付いており、上部に見えるのが風向風速計で、その下に見えるのがテレビアンテナ(電波状態が悪く見え
ない!)その下奥に見える黒いのが雨量計、手前側が温度・湿度測定器になります。
データーは電話線のようなもので、事務所内に導かれます。
事務所内に導かれたデータはウエザーステーショ
ンセンターユニットに入ります。
ウエザーステーションセンターユニット内にて、
室内温度及び室内湿度を測定します。
ユニット内で、RC232cデータに変換され、
コンピュータにデータを送信保存します。
送信されたデータはパソコンのソフト処理画面で
見ることが出来ます。
モニター画面表示、現在の天気の状態(数字も同
様に表示される)をリアルタイムにグラフィカル
に表現します。
・ 上部左側が風向
(風向 角度が表示されます)
・ 中央のグラフが左側よりTHI、室外気温、
  体感、露点、室内気温のデータが表示
  されます。
  黄色線により最低・最高のデータ位置を
  表示します。
・ 上部右側が風速を表示します。
・ 下段左側が室内、室外湿度
・ 中央が過去6時間分の気圧
・ 下段右側が日降雨量と
  年間降雨量のグラフとなります。
平成16年5月20日15時の気象状況
※ THIとは温度湿度インデックスで、湿度と相対的な湿度を実際にどれだけ空気が暖かいか(体感)を
  決定するために使われます。
※ 体感温度は、測定間隔に測定された気温と風速に基づいて計算されます。
※ 露点は、測定間隔に測定された平均気温と平均室外湿度の近似値に基づいて計算れます。
 (測定間隔の平均気温と平均風速)
露点とは、飽和水蒸気量は温度によって変化します。温度が下がれば、空気中にふくむことができる水蒸
気の量は減っていきます。つまり、湿度は高くなっていくのです。
 そしていつかは、空気中に含むことができる水蒸気の量(飽和水蒸気量)とその空気の水蒸気の量が一
致する時が来ます。これ以上温度が下がれば、含みきれなくなった水蒸気が水滴となってしまうぎりぎり
の温度です。そこが露点です。
ウエザーステーション測定データは、グラフ化して見ることができます。
また、気象月報としても
データ処理確認できます。
気象観測データを印刷した例を次添付します。
1. 平成16年5月の飛根事務所屋根の室外気温と降水量グラフ
2.      〃         の室外気温と気圧グラフ
3. 平成16年5月の気象月報
  最高温度・最低温度の測定時間 最大風速の風向及び測定時間が明確に判明出来ます。
4. 飛根事務所位置(緯度40°12‘28“N、経度140°9’32”E)の日の出、日の入データの算出
5. 平成16年5月21日接近の台風2号接近データ
      気圧データを見ると接近する過程が良く解ります。
      風向についても、台風の渦が明確に解ります。

考察として、今までは気象現場管理は、データを記録するのみで活用までは至らなかったと思いますが、
ウエザーステーションはデータの蓄積により、今後の気象予測として活用出来ます。
また、室内気温の測定により、事務所環境の改善の資料としても活用でき、自然災害等の基礎資料とし
てもデータは活用可能です。最後に、気象庁能代測候所の5月の電子データと照らし合わせてみました
が、測候所のデータと飛根データとの食違いが見られないことより、データの信頼性は高いと思われま
す。
室外気温と降水量のグラフ
室外気温と気圧のグラフ
飛根事務所屋根 気象月報
飛根事務所位置の日の出・日の入時刻データ
気象庁 能代測候所気象月報
台風2号接近による気象状況の変化グラフ

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