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 橋梁下部工 既成杭工 P1橋脚・P2橋脚工 A1橋台・A2橋台工 カルバート工事

P1橋脚・P2橋脚工

準備工
  (1)基準測量
     矢板打設位置は、基本測量により、設計図書に記された矢板コーナー位置に目印杭を設置します。
     目印杭は後で確認できるよう引照点を2方向に設置し、鋼矢板打設位置の管理を行います。
  (2)障害物撤去
     鋼矢板打設位置は、予め施工に支障をきたす障害物がないか、バックホウにて掘削し確認し
     ます。 施工に支障をきたす岩塊等は撤去します。また、施工基盤は平坦に不陸整形します。
鋼矢板搬入・搬入検査
     a.鋼矢板搬入
     鋼矢板搬入は、交通量の少ない時間に搬入し交通渋滞が起こらないよう指導します。また、
     過積載をしないよう運送業者を指導します。
     鋼矢板現場荷下ろしは、ホイールクレーン(25t吊り)にて行います。荷下ろしの際は介
     錯ロープを利用し鋼矢板が風等により振れない用に注意し、部材を損傷しないように充分配
     慮します。
     b.鋼矢板搬入時検査
     搬入された鋼矢板が、外観・形状・寸法が仮設構造計算書の通りであることを確認します。
鋼矢板打設
     鋼矢板打設は、P1.P2橋脚がJR軌道線と近接するため切梁式(腹起こし・火打ち型)と
     します。 使用する鋼矢板は?型とします。矢板高さは、降雨水、飛石等が仮締切工内部に入
     らない事と、圧入 機施工上、地盤高さより50cm程度頭出しさせ施工します。矢板打設は、
     サイレントパイラー(油圧式杭圧入引抜機)1000kN級(100t級) にて打設を行います。
     以下に各作業の手順を記します。
圧入工法(サイレントパイラー、油圧圧入引抜機)施工手順
    1 クレーン及び鋼矢板・圧入機を所定の場所に搬入配置します。
      クレーンの足場(アウトリガー)が確保されている事を確認します。
    2 反力架台を矢板圧入法線上に水平にセットし、サイレントパイラー(油圧圧入機)及び
      反力 ウエイトを設置します。
    3 鋼矢板をクレーンにてサイレントパイラー(油圧圧入機)チャックに建込み、チャッキング
      します。 建込み精度を確認しながら反力用の鋼矢板3枚圧入します。
    4 反力架台及びウエイトを撤去します。
    5 反力用(打設完了後)の鋼矢板を反力にして、クレーンにて建込んだ鋼矢板を圧入します。
    6 矢板セクションによる伸び等は随時確認し、仮締切りの4角部分での誤差を少量とします。
    7 作業終了時は、機械の固定を確認し、材料の整理整頓を実施します。
      次頁に サイレントパイラー(油圧圧入機)、フロー及び施工概略図を記します。
一次掘削
    一次掘削は、仮設工の切梁・腹起しの施工上、仮設構造計算書で計算している切梁高さ
    (P1橋脚 EL+7.1・P2橋脚EL+7.1)より−1mまでバックホウ
    (0.6m3級)で掘削します。 尚、鋼矢板に 付着している土べら落としも、その都度人力
     で行います。掘削した発生土については、予め監督職員の承諾を得た仮置ヤードにダンプト
    ラックにて運搬致しま す。 埋戻し後の発生残土は仮置き場所に集積検収します。
土留支保工設置
   一次掘削終了後、速やかに土留支保工を設置します。使用材料は仮設構造計算書の山留材料を
    使用し25tホイールクレーンにて架設します。
    腹起し、切梁、火打ちの材料接合は、全箇所ボルトにて強固に締付け接合します。腹起し、
    切梁の接合部分はカバープレートを使用し強固にボルト締めを行います。矢板との空隙部分はくさ
    び等により 土圧を均等に土留め材に受けるようにします。
    作業に際しては、土留め支保工作業主任者・玉掛け作業者等の有資格者を配置し作業します。
二次掘削
   二次掘削は、土留支保工が完了し地山の崩壊の危険性がないことを確認後施工します。又、
    掘削 深さが1m程度の時点で開口部転落防止の手すりを開口部周囲に単管パイプにて設置しま
    す。 掘削は、床付け面より30cm程度まではバックホウ(0.6m3級)で掘削します。
    掘削の際は、鋼矢板 先端部、鋼管杭杭頭部及び、過堀を行わないよう管理し、床付け付近は人
    力及びミニバックホウ (0.1m3級)にて掘削し、不陸が無いよう入念に仕上げます。
    湧水がある場合は、監督職員と協議し水替を行い床付面を乱さないようにします。
杭頭処理部掘削
    鋼管杭の杭頭処理部分(鋼管天端−0.72m)を掘削します。掘削は二次掘削床付け作業と
    平行し 人力及びミニバックホウ(0.1m3級)にて掘削します。
基礎工(基礎砕石)
   掘削床付け後、基礎砕石(再生クラッシャーラン80-0)をダンプトラック(10t積級)で搬入し、
    バックホウ (0.6m3級)にて投入します。基礎砕石は、人力にて均一に敷き均します。
    尚、投入時は杭頭掘削 箇所に入らないよう注意します。
    基礎砕石は、丁張に従い所定の高さ、厚さに仕上げます。敷均し後沈下防止のため、振動ローラ
   (0.6〜0.8t級)及びタンピングランマー(60〜80kg)にて十分締め固めます。
杭頭処理鉄筋組立及びずれ止め溶接
   基礎砕石敷均し後 杭頭処理部のずれ止めを所定位置に現場溶接します。溶接は半自動溶接 及び
    アーク溶接にて全周すみ肉溶接(6mm)で施工します。
    杭頭鉄筋(主筋)は鋼管杭と現場溶接(溶接長120mm溶接脚長13mm)なので、均しコンクリ
    ート完了 後所定の位置に溶接します。

均しコンクリート及び中詰コンクリート
   杭頭鉄筋組立完了後中詰コンクリート?(24-8-25BB)をコンクリートポンプ車にて打設します。
    打設後均しコンクリート?(18-8-40BB)をコンクリートポンプ車にて打設します。
    打設時は予め型枠及び鋼管杭 に基準高さを設置しておき、鉄筋組立に支障のないように均一の
    高さに仕上げます。
埋戻し工
   埋戻しは、柱部分の初回コンクリート打設後、所定の強度が確認された後、底版の出来形確認終
    了 後に埋戻します。
    埋戻し土は掘削土仮置き材を使用します。仮置き場所よりダンプトラックにて搬入し、バックホ
    ウ及び 人力との併用作業にて埋め戻します。埋戻し場所は狭いので、コンクリート躯体を損傷さ
    せないように、又、空隙ができないように注意して作業します。
    一層の埋戻し厚は、30cm以下とし沈下等の防止のため、振動ローラ(0.6〜0.8t級)
    及びタンピングランマー(60〜80kg)にて層状転圧にて十分締め固めます。
    土留支保工より0.5m程度まで埋戻したら、土留支保工を撤去します。周囲の地盤変位を確認
    しな がら撤去します。矢板部と既設地盤に空隙等発生した場合は良質土にて充填します。
鋼矢板引抜き
    埋戻しの完了後、鋼矢板を引抜きます。鋼矢板引抜き作業時は、鋼矢板に付着した土砂がJR軌道
    等に飛散しないよう十分注意します。以下に引抜き手順を記します。
圧入工法引抜き施工手順
    1 クレーン及び鋼矢板・圧入機を所定の場所に搬入配置します。
      クレーンの足場(アウトリガー)が確保されている事を確認します。
    2 引抜き開始鋼矢板位置にサイレントパイラー(油圧圧入機)を設置する。
    3 鋼矢板をサイレントパイラー(油圧圧入機)チャックではさみ、引抜きを開始する。
    4 鋼矢板をクレーンでサイレントパイラー(油圧圧入機)チャックから引抜き所定の場所に
      積み重ねる。
    5 4の繰り返しで順次引抜きを行う。
    6 最後の3枚については、反力架台にサイレントパイラー(油圧圧入機)をセットし引抜く。
    7 完了後はクレーンにて鋼矢板を返納車両に積込み返納します。返納時は過積載を行わない
      様教育指導します。
    8 機械等を搬出し終了とします。車両入出時は場合により交通整理員を配置し、側道交通に
      支障がでないよう注意します。
鋼矢板埋殺し部処理(鋼矢板切断)
   鋼矢板埋殺しヶ所は、鋼矢板の頭部をガス溶断にて切断します。
    ミニバックホー(0.1m3級)にてJR軌道側を極力影響を与えないよう掘削します。
    掘削は切断位置 より20cm程度(P1・P2橋脚DL=6.8地盤面より1.2m)下まで掘削します。
    掘削勾配は45度以下とします。掘削完了後、切断位置をガス溶断にて切断します。
    切断時は切断鋼矢板をホイールクレーンで軽く吊り込み(切断時に鋼矢板が傾かない程度)切断
    後、継手を引抜き撤去します。撤去鋼矢板は、産業廃棄物処理とし、所定の手続きを行います。
仮設足場組立
    鉄筋組立及び型枠組立・解体、コンクリート打設等の作業において、仮設足場を使用します。
    仮設足場は、枠組足場とします。
    但し、フーチングについては場所により単管足場を使用します。
    組立の際は、載荷荷重に十分耐えうる使用目的にあった安全な構造とします。
    枠組足場はクランプ、なまし鉄線等で動かないよう確実に締め付けます。
    作業床は、足場板を敷き並びゴムバンド等で固定します。
    また、転落防止に手摺りを設置します。 足場設置計画図を別途ページに示します。
鉄筋組立
    1 墨出し
      均しコンクリート打設養生後、均しコンクリート上に墨出しを行います。
      墨出しは底版側面及び 柱壁面位置を記します。墨出しは基準測量で設置した控え点より
      測量します。 墨出し終了後鉄筋を組み立てます。
    2 鉄筋加工
      鉄筋の加工は、原則的に鉄筋加工場(現場以外)で行い現場納入します。
      鉄筋は設計図書に示された形状及び寸法に正しく一致するよう材質を害さないように加工し
      て 使用します。 加工前、加工後の鉄筋は、直接地面に置くことは避け、枕木等を使用し
      シートで覆い保管します。
    3 鉄筋組立
      1 鉄筋は組み立てる前に浮き錆その他、鉄筋とコンクリートとの付着を阻害するおそれの
        あるペンキ、泥は除きます。
      2 鉄筋は、正しい位置に配置し、コンクリート打設の際は動かないように堅固に組み立て
        ます。 交点結束は直径0.8mm以上のなまし鉄線で緊結します。
      3 鉄筋のかぶりを保つために、スペーサーを用います。型枠に接するスペーサーはコンク
        リート製またはモルタル製とし、本体コンクリートと同等以上の品質を有するものとし
        ます。又、 構造物の側面には1m2 あたり2個、底面については1m2 あたり4個以
        上設置します。
      4 鉄筋の重ね継ぎ手を行う場合は、設計図書に従い重ね合わせ、直径0.8mm以上のなまし
        鉄線で数ヶ所緊結します。
ガス圧接
    ガス圧接作業はJIS Z 3881(ガス圧接技術検定における試験方法及び判定基準)に定められた
    試験の有資格者が行う事とします。予め監督職員に資格証明書の写しを提出します。
    ガス圧接作業前に、圧接面をグラインダ等でその端面が直角で平滑になるよう仕上げ、油、錆等
    の有害な付着物を取り除きます。突合わせる圧接面は、平面とし周辺のすき間はは3mm以下とし
    ます。下地処理をした鉄筋をホイールクレーンで所定位置に吊込み、圧接機をセットし、
    バーナーで加熱します、所定圧にて圧接し基準ふくらみまで施工します。施工後急激な温度変化
    を避け自然 温度降下後圧接機を取り外します。
    圧接作業は、降雪雨時及び強風時は作業を行いません。但し、作業可能なシート等を設置し
    外気と遮へいできた場合は、作業を行います。

型枠組立
    鉄筋組立完了後、型枠を組み立てます。
    型枠材は、合成ベニヤ板(t=12mm)を使用し、コンクリート接し面には剥離材を塗布しコンク
    リート の出来映えをより高くするよう努めます。支保材は単管パイプを使用し、
    セパレーターは12mmの 丸鋼鉄筋を使用します。
    型枠の割付については、橋台が景観重視設計となっておりますので、特に目違いや不要な割付
    を行わないよう注意します、割付軸(パネルの継目)はなるべく部材軸に直角または平行としま
    す。 型枠は、型枠割付図に従い基準線(墨出し)に形状・寸法、及び構造物の品質が確保できる
    よう に設置し、コンクリート打設の際に動かないよう堅固に組み立てます。
型枠支保工(梁受け)
    支保工は、不等沈下など生じないように、荷重に耐えうる強度を持った構造にし、
    荷重が各支柱に分布でき、確実に基礎に伝えられうる構造とします。支保工構造図を次頁に記し
    ます。 支保工の基礎は、鉄板等を敷き、過度の沈下や不等沈下などが生じないようにします。
支承部箱抜き
    上部工アンカーボルト部の箱抜きはシース管を使用し、所定の位置に設置します。設置の際は、
    コンクリート打設時に動かぬように確実に固定し設置します。
コンクリート打設
   1 打設前準備
    コンクリート打設前には、雑物等を清掃し、鉄筋、及び型枠のピッチ寸法が設計図書と合致して
    いるか再度確認します。又、型枠が確実に固定されているか再度確認します。
    合板材がコンクリートと接して吸水するおそれのある場所は、
    あらかじめ散水し湿らせておきます。
   2 打設
    コンクリートはすみやかに運搬し、直ちに打込み締固めます。打込みの際は、鉄筋の配置や型枠
    を乱さないように注意し、材料の分離のないように所定の位置に打込みます。締固めには内部振
    動機(高周波バイブレータ)棒状バイブレータを使用し、50cm以下の間隔で差込各層毎に十分締固
    めます。 バイブレータ使用の際は、型枠内でコンクリートを横移動させないように注意し、型枠の
    隅々まで行きわたるよう施工します。1層の打込み高さは振動機の性能を考慮し50cm程度と
    します。打込み高さは一区画内で水平になるよう施工します。打込み層が2層以上となるので、
    上層のコンクリートの打込みは、下層のコンクリ ートが固まり始めり始める前に一体となるよう
    に内部振動機により下層に10cm程度挿入しなじませ て連続し打込み、打継ぎ目にコールド
    ジョイントが生じないよう施工します。
    打込みの際は、適切にコンクリートポンプ車のポンプ吐出口を移動し、コンクリートの落下高さ
    は 50cmを基準とします。やむを得ない場合でも1.5m以下に抑えます。
    コンクリート打設速度(打込み高)は、標準として2〜3m/時間以下とし、型枠に無理な力が
    加わらないように施工します。
    コンクリート打設中は、常時鉄筋工及び型枠工を配置し鉄筋・型枠及び支保工を点検致します。
    コンクリート打込み中もしくは表面仕上げの際のブリージングにより、コンクリートの上面に水
    が溜まった場合は、適切なひしゃく等で取り除き、作業します。
    「暑中コンクリート作業注意事項」
    別途 能代地区気象データによると平均気温が25℃以上になる日が7月中旬〜9月上 旬にかけ
    て発生するので暑中コンクリートとして施工を行います。

     1 コンクリート打込み前に地盤・型枠等吸水されると予測されるヶ所は散水湿潤状態とし、
       直射日光により高温と予想されるヶ所は日よけを設置し高温になるのを予防します。
     2 コンクリート打込み時間は練り混ぜから打設完了まで1.5時間以内とします。
     3 打ち込み時のコンクリート温度を、35℃以下に保つよう施工します。
     4 コンクリート打継ぎ目にコールドジョイントが発生しやすいので、迅速に打設するととも
       に打ち継時は水平になるように施工し、型枠目地位置になるよう調整します。
   3 コンクリート打継目処理
    コンクリートの打継目は、構造物の強度、耐久性、機能及び外観を害さないように位置、方向を
    考慮し施工します。打設割付図に従い打設を計画します。
    打継目処理は、コンクリートが固まる前に遅延剤を散布し高圧噴射機にて表面を洗い出し粗骨材
    を露出させます。場合により旧コンクリート打継目はワイヤーブラシ及びチッピングにて粗にしま
    す。 新コンクリートとの付着を高めるため、場合により新コンクリート打込み前にモルタル等に
    て旧セメ ント上を湿潤させます。

コンクリート養生
    コンクリート打設後、硬化に必要な温度、湿度を保ち有害な作用の影響を受けないようにコンク
    リートの露出面を養生用マットで覆い散水等を行い常に湿潤状態に保つようにします。
    コンクリートの打設後は、原則として5日間以上養生します。
    「暑中コンクリートの場合の養生における注意事項」
    コンクリートの打込み終了後は、速やかに養生を開始しコンクリートの表面を乾燥から保護
    します。特に気温が高く湿度が低い場合は、打込み直後の急激な乾燥によりひび割れが生じやす
    いので直射日光や、風等を防ぐよう養生マット・シートにて迅速に養生します。
コンクリート現場試験(コンクリート耐久性向上の対策)
    打設前に、現場運搬コンクリート材料にて、スランプ、空気量、コンクリート温度を試験しま
    す。 コンクリート現場試験の他に、コンクリート中の塩化物総量規制試験を実施し、試験の結果
    不合格になった運搬車はコンクリートの受取りを拒否し使用しません。
    コンクリート中の塩化物量の測定は、カンタブにより行います。
    詳細は、共通仕様書(参考資料)「コンクリートの耐久性向上」仕様書(土木構造物)により
    おこないます。
型枠脱枠(支保工解体)
    型枠及び支保工は、コンクリートがその自重、施工中に加わる荷重を受けるに必要な強度に達す
    るまでは取り外しません。
    型枠及び支保工の取りはずし時期は、躯体工初回コンクリート打設時において、
    3日・5日・7日28日の供試体を採取し、構造物と同じような状態で養生し一軸圧縮試験を
    行います。下記表の圧縮強度の参考値を参考に脱型時期を決定します。
    梁部分においても、現場施工の段階にて供試体を採取し、構造物と同じような状態で養生し
    一軸圧縮試験を行い、下記表の圧縮強度の参考値を参考に脱型時期を決定します。
    尚、コンクリート強度は気候にに左右されやすいので能代地区の過去の気温データを参考とし
    て、外気温が変化した場合は、別途供試体を採取確認します。
防凍工
    支承箱抜きシース管を撤去した後、防凍工として沓座部分をシートで覆い止水モルタルにて
    充填します。
テストハンマーによる強度推定調査
    底版・柱(1回目・2回目)・梁、各コンクリート打設毎、出来形測定時シュミットハンマ
    (テストハンマにて、圧縮強度の推定強度を試験します。測定は監督職員の立会にて30%実施
    します。 測定方法は硬化コンクリートのテストハンマー強度の試験方法
    (JSCE−G504「コンクリート標準仕様書(基準編)」掲載)により実施します。
    1単位3ヶ所の調査を実施し、所定の強度が得られない場合は測定ヶ所の周囲にて再調査を5ヶ
    所実施します。測定は足場設置時に行います。
    強度推定調査において、再調査の平均強度が所定強度が得られない場合、もしくは1ヶ所の強度
    が設計強度(24N)の85%(20.4N)を下回った場合は以下に従います。
    (1)コアの採取
    所定の強度を得られないヶ所の付近において、原位置のコアを採取します。採取位置は監督職員
    と協議を行い実施します。採取位置、抜取り寸法等の決定に際しては、内部鉄筋を損傷させない
    よう十分検討します。

    (2)圧縮強度試験
       1試験方法
        「コンクリートがらのコア及びはりの切り取り方法並びに強度試験法(JIS A 1107)」
        により行います。
       2圧縮強度試験
        圧縮強度試験は監督職員の立会いのうえ実施します。
       3試験の報告
        構造物毎に別添、様式−1により調査表を作成し提出します。
        ※圧縮強度試験の平均強度が所定強度(24N)に達しなっかった場合、もしくは
        1ヶ所の強度が設計強度(24N)の85%(20.4N)を下回った場合は監督職員と
        協議します。
ひび割れ調査
    工事完成後の維持管理等の基礎資料とするため、ひび割れの発生状況を調査します。
     1調査方法
      0.2mm以上のひび割れ幅について、展開図を作成し、展開図に対応する写真を提出
      します。ひび割れ等変状の認められた部分にマーキングを行います。調査方法はクラッ
      クスケールにて行います。
     2調査時期
       調査は、埋戻しヶ所は埋戻し前まで、足場設置ヶ所は、足場撤去前まで実施します。
     3試験の報告
       構造物毎に別添、様式−2により調査表を作成し提出します。
     4調査結果の評価
       調査結果の評価は、別添「ひび割れ調査結果の評価に関する留意事項」を参考とします。

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